松方弘樹さん
松方弘樹さんに、脳腫瘍の疑いがあると知り驚きました。
今まではいたって元気な人で病気をしたことがない人なのにどうして？という気持ちです。
どうか検査結果が良いことを祈るばかりです。
私も３０年前に頭の手術をしたことがあり、弘樹さんが仕事で忙しい中、病院に見舞いに来てくれました。
弘樹さんはどちらかといえば怖がりやだから、今現在病院で検査をしてもらっている時の気持ちが手に取るようにわかります。
俳優仲間や昔の東映京都撮影所のスタッフ仲間も心配して私に連絡がありました。
というのも私と弘樹さんは５０年あまり。兄弟みたいな付き合いだからです。
一つの時代を共に生き、喧嘩もたくさんしました。
私が東映の社員で入社した時と弘樹さんが東映の所属俳優になった時が一緒で、歳も一緒です。
北大路欣也さんも同い年で、よく３人で祇園に食事に行ったり飲みに連れて行ってもらい、
当時の私の年収が、弘樹さん・欣也さんの１ヶ月の収入と一緒ということで、
よくご馳走になっていました。
当時の東映の社長が、二人にキャッチフレーズを付け、
弘樹さんは「東映の暴れん坊」
欣也さんは「東映の貴公子」
でした。
それが決まった時には、弘樹さんが
「俺が東映の暴れん坊で、なんで欣也が貴公子になるんだ！」と苦笑していた事も思い出です。
欣也さんに久しぶりに会った時には
「憲ちゃん、弘樹元気にしてるか？弘樹をよろしく頼むよ」
とおっしゃっていて、本当に良い仲間でした。
弘樹さんはもともと歌手志望で、当時の上原げんと先生の門下生になった時に、
後輩として松山ひろしさん、今の五木ひろしさんが入られました。
弘樹さんがやっと来年デビューする、という時に五木ひろしさんが入ってきたのです。
当時、五木ひろしさんの歌声を聴いて自信をなくし、弘樹さんは歌手を諦めて映画俳優に成ったのです。
五木さんは今でも弘樹さんに会うとお兄ちゃんと呼んでいらっしゃいます。
この前、五木さんに会った時にも、「お兄ちゃんによろしく言っておいてちょうだい」と言っていました。
きっと、北大路欣也さんも五木ひろしさんも今回の事で、驚き心配されているのではないでしょうか。
心配している仲間が大勢いるから、頑張って検査を受けて、１日も早くまた元気な姿を皆に見せて欲しいです。