演歌歌手 長山洋子さん誕生秘話
このブログでは、東映プロデューサー時代の俳優女優さんとの思い出や、時代劇・ドラマの制作エピソードを振り返る回顧録としてブログに綴っております。
今日は演歌歌手の長山洋子さんについての思い出を書きたいと思います。
洋子ちゃんとの出会いは時代劇「三匹が斬る!」です。(三匹ネタ多くてすみません(^▽^;))
今日もこの三匹が斬る!つながりです。
当時はまだアイドル時代で、演歌歌手としてはデビューされていない頃でした。
洋子ちゃんの事務所の社長から売り込みがあって、
ちょうどレギュラーを部分的に変える予定でおりましたので、
お芝居も時代劇も初めてなので一度東映京都撮影所へ来てもらって
紛争テスト、立ち回りなどを行ったところ、
なかなか芝居の感も良く、
主役の高橋英樹さんや役所広司さんやテレビ局のプロデューサーと相談した結果、
みなさんから良いんじゃないかというお声を頂き、
レギュラーとして出演してもらうことになりました。
レギュラー陣に溶け込んでもらうために、
撮影が早く終わると、みんなで食事に行ったり祇園の行きつけのクラブに行ったりして、
交流する機会をつくっていました。
あるときカラオケを歌っていて、
洋子ちゃんが石川さゆりさんの「天城越え」を歌われたのです。
英樹さんも私もあまりの上手さにびっくりしました。
洋子ちゃんに聞いてみると
小さい頃に民謡を習っていましたとのこと。
わたしたちは
「洋子ちゃんは演歌歌手になったらいいね〜」
と言って盛り上がりました。
その後、1年でレギュラーは降りて
見事演歌歌手になられたわけです。
デビュー曲「蜩(ひぐらし)」は大ヒットでした。
レギュラーを降りられたのは残念でしたが、
最後の撮影の日のお別れ会のとき、
三匹が斬る!の作品を降りることが辛いと泣いておられました。
現在のご活躍はみなさまもご存知の通りですが、
洋子ちゃんにとって良い人生の選択肢を選ばれて
本当に私としても嬉しいです。