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元東映プロデューサー田中憲吾の芸能界回顧録ブログ

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プロデューサー時代の俳優女優さんとの交流記録や

時代劇・ドラマの制作秘話など芸能界の裏話エピソードをつづったブログ

言葉のセンスが秀逸 樹木希林さん


昨日までは、ずっと俳優さんのエピソードばかりでしたので、

今日は女優の樹木希林さんについてのエピソードを書きたいと思います。

希林さんも数多くの映画にご出演され、「東京タワー オカンとボクと、時々オトン(2007年)」「悪人(2010年)」「わが母の記(2012年)」など日本アカデミー賞も何度も受賞されています。


東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

悪人

わが母の記

樹木希林さんは、

先述の通り、時代劇「三匹が斬る!」の第5シリーズでご出演頂きました

私の息子が演じた陣之介の生みの母である小百合姫という役柄でした。

また、高橋英樹さん主演の遠山の金さんシリーズにもご出演頂いたことがあります。

夏のスタジオ撮影だったのですが、希林さんの出番が来たのでスタッフみんなで探していたら、

クーラーの効いているところでをゴザを敷いて寝ておられて、

ゴザの痕が頰についてしまい、温かいタオルを当てて消した、

なんてことがありました。

また、希林さんのご自宅にお電話をすると留守電がフランス語だったり、

東映の新春パーティーに来られる希林さんをホテルの玄関でお待ちしていたら、

パーティー用の綺麗なドレス姿で自転車に乗って現れ、なに食わぬ顔で、

「ちょっとホテルの近くの知り合いのところへ行ってたの〜。遅くなってしまってごめんなさい」

とおっしゃるのです。

ドレス姿で自転車を漕ぐ姿のギャップが面白くて今だに覚えています。

また、当時風邪を引かれていて、

「憲吾さん、少し風邪気味なので風邪薬をご馳走していただけませんか?」

とおっしゃるなど、

希林さんは、選ばれる言葉の一つ一つがユーモアのセンスに富んだ方です。

テレビの取材の時の受け応えでも、独特の言葉選びをされていますよね。

私たち凡人と違って、やはり唯一無二の個性派女優さんは感性が素晴らしいなぁと思います。

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